こんにちは。ティアラです。
先日、高校生女子のお子さんがいる友達とお茶をしたのですが、
「国語がまったくできない!」と言って悩んでいました。
お子さんは理系ができる、いわゆるリケジョ。 まあ、算数ができるならいいじゃない、とも思ったのですが、よくよく聞いてみると「え?」ということでした。
読解力がなくて? ドラマのストーリーについていけない
友達のお子さんをAちゃんとします。 Aちゃんはドラマを家族で一緒に見ていても、まったく理解ができないようなのです。
Aちゃん「今、なんでこの子、泣いているの?」
Aちゃん母「それは、犬がいなくなったからじゃない?」 Aちゃん「そうなの?そんなんで泣く?」
たとえば、こんな会話になったり、
Aちゃん「なんで、この子、怒っているの?」
Aちゃん母「それは。。。〇〇されたからに決まってるじゃない」
Aちゃん「そうなんだー」
と、2時間ドラマを見ていて、このような会話になっているのだそう。
共感性が低いのか、理解度が低いのか、わかりません。
どうやらAちゃんは、日常的にも家族や友達がどう感じているか、なぜその行動をとったかわかっていない様子。
日常生活よりももっと情報が少ないなかで、答えを選ぶ国語のテスト。 読解問題が全然できないのだそうです。
テストも大切ですが、生活で困ってないのか心配になってしまうレベルです。
〇〇が足りないから、感情がわからない?
さりげなく友達に聞いてみました。
私「小さい頃、絵本とか読んでた?」
友達「あまり話は読んでなかったなあ。本をもってきて『読んで』とかはなくて、図鑑が好きでよく自分で眺めてた」
私は図鑑が好きな子にすごく憧れを持っていました。
息子はお話ばかりで、図鑑や辞書など知識を得るものにまったく興味がなかったのです。
でもそのおかげか、国語で読み取りができないことは(ほとんど)ありません。
Aちゃんも、小さいころ、絵本の読み聞かせをしてたらもうちょっと感情がわかったかも、と感じてしまいました。
というのも、絵本を読んでもらう良さというのは、お話に集中して、ストーリーを理解していくこと。
絵をじっくりみながら、登場人物の気持ちになりきって、お話の筋や背景をよみとっていきます。
絵を見る脳の部分と言葉を理解する脳の部分は違うともいわれています。
絵本の読み聞かせをすると、それを同時に処理!というハイパーなことができるのです。
つまり、その同時処理が苦手だと、読解力が乏しくなっていくということ。
パソコンでいうところのCPUの並列処理をすることで、読解力がついていくのです。
だから小さい頃から字が読めるからといって、ひとりで本を読ませるのはおすすめされていないのです。
おそらく小さいころから自分で本を読むことができたA子ちゃん。
自分の興味のある図鑑を楽しんでいたのでしょうね。

文字を見ながら、絵を見ることは大人だって至難の業です。
まちがいなく、小さな子供は字なら字、絵なら絵を読んでいます。
これでは脳は一部分しか使用していません。
2つの部分を同時に使用するのが、絵本の読み聞かせなのです。
Aちゃんママに軽く伝えたところ、「そうなんだ。もっとお話を読んであげればよかったな」と言っていました。
出来る範囲で、読み聞かせができるといいですね。
読み終わったあとに感想を聞くのはよいのか、悪いのか
余談ですが、私が以前読んだ本に
「絵本で読んだ世界は自分の世界。感想は聞かないでおきましょう。 親に聞かれることを予想して、感想を用意してしまい、話に集中できません」 というようなことが書いてありました。
感想を聞くのは「いけない、いけない」と思いつつ、ついつい感想を聞いてしまっていた私。
私「どうだった?」
息子「面白かった」「楽しかった」 くらいの感想ですけど。
それに罪悪感をすこし感じていたのですが、最近違った答えがあったので紹介したいと思います。
それは、4歳以上であれば言葉も発達してきているので、
「〇〇ちゃんはどう感じた?」と感想を聞いてアウトプットさせるのは良いということ。
それに対しては「そう感じたんだね」と必ず肯定することがポイントだそう。
「ママはこう思ったよ」とママなりの感想を(押し付けないで)いうこともOK.
「こうだからこうでしょ。〇〇ちゃんの感想は変だよー」などとは、間違ってもいってはいけません。
感想って答えるのって小学生になっても難しいです。
まずは「この場面が楽しかった。好きだった」くらいでもよいと私は思います。